2017年01月21日

*妊活の為の食事療法 ~栄養学的食事療法・たんぱく質②~

こんにちは。院長の井上です。

 

昨日は、大寒ということでしたが関東でも雪がちらつくほど寒かったですね。

空気も乾燥しているので、風邪やインフルエンザなどにかからないよう気を付けましょう!

 

ちなみに、知り合いの内科医から、「今年のインフルエンザは予防接種している人でも罹患していることが多い。どうやら、予防接種に含めた型と実際に流行している型が違うようだ」との話を聞きました。

まだまだ、これからも流行が見込まれるインフルエンザですので、予防接種したからといって油断せず、しっかり対策していきましょう!

 

 

さて、前回に引き続き、今回もたんぱく質の重要性についてお伝えします。

 

皆さんの中で、「お肉=太る」というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?

実際に過去にダイエットをした経験がある患者さん方にお話しを聞くと、食事制限でお肉を控えていた方がとても多かった印象です。2919baaa234b0a84b7fc8cc35245e6a2_s

 

前回もお伝えしましたが、たんぱく質は、妊活に必要な栄養素だけでなく、健康で元気に生活する為にはとても重要な栄養素です。

たんぱく質が足りないと基礎代謝が低くなり、食事で摂取した炭水化物や脂質が消費されづらくなり、太りやすい体質になってしまいます。

食事制限のダイエットをすると、一時的に体重が減って、ダイエット成功!!!となりますが、実は体重が減ったのは筋肉量が減ったからであって脂肪はほとんど減っていないのです。逆に筋肉量が減ってしまった分、基礎代謝が低くなり、脂肪分は増えているかもしれません。

 

食事制限を止めて元の食事をすると、ダイエット前より太ってしまうリバンドが起きます。

前回の内容にもありましたが、たんぱく質が足りないとコレステロールが少なくなることで、月経が不順になり、さらには止まってしまうことになってしまうのです。

 

現在、赤ちゃんがなかなか授からずに悩んでいる方に、食事制限のダイエットをした経験があるかをお聞きすると、高い割合で「経験あり」との答えが返ってきます。もう昔のことと忘れている方が多いのですが、過去に1回でも食事制限でのたんぱく質不足状態が続いたダイエットを経験した方は、月経不順や排卵障害が何年も続きます。そしてそのことが不妊症の原因となっていることが多いのです。「今はたくさん食べているから大丈夫!」と思っても過去のたんぱく質不足状態で体内に起こった状況はさかのぼって変えることはできません。

妊活だけでなく、健康で元気に、生活する為に、たんぱく質不足には気を付けて下さい。80028b0ccef4cb47dd3a2dc55be696dd_s

 

その他たんぱく質には、以下の効果もあります。

免疫力を高める効果

貧血を予防する効果

脳血管障害を予防する効果

高血圧を予防する効果

丈夫な骨を作る

美肌効果

 

では、具体的にどんな食材を食べればよいか、ということですが、たんぱく質には動物性たんぱく質植物性たんぱく質があります。

肉や魚に含まれているのが動物性たんぱく質で、大豆(豆腐、みそ、納豆)などに含まれているのが植物性たんぱく質です。

動物性たんぱく質と植物性たんぱく質はどちらも他方にはない良さがありますので、バランスよく摂ることが重要です。

 

次回は、たんぱく質の具体的な食材をお伝えします。

 

※このブログでは、子宮や卵巣、ご主人の精子にも原因がないにも関わらず、1年以上赤ちゃんが授からない方に、妊娠しやすいカラダ作りの生活習慣を身に付けていただけるよう、古来から受け継がれている東洋医学の考え方や最新の不妊治療の考え方を、わかりやすくお伝えしていきます。

 

井上 美生香

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