2017年02月24日

*妊活の為の食事療法 ~栄養学的食事療法・魚介類②~

こんにちは。院長の井上です。

 

今日も風が強く、寒い一日となりましたが、体調を崩されていませんか?

寒暖差の大きい日が続いていますので、気を付けてくださいね。

 

さて、前回は、魚介類の亜鉛とカルシウムについてでしたが、今回は、DHA、EPAなどの必須脂肪酸についてです。

魚介類、とくに青魚に多く含まれる、DHA、EPAなどの良質な必須脂肪酸は、オメガ3系列脂肪酸(以後オメガ3)に含まれる脂肪の一種です。

 

オメガ3は、血栓を防止したり、悪玉コレステロールを減らして、善玉コレステロールを増やし、血管障害を予防することで血流改善が期待でき、卵子の老化を防止子宮環境を整える精子の劣化を防ぐなどにつながります。

 

さらに、オメガ3、とくにDHAは、脳の発達に関与しているといわれています。脳細胞のほとんどは、胎児から生後3ヶ月のうちに発達するといわれており、この期間に妊婦さんやお母さんがDHAを摂ると、赤ちゃんの知覚力、認知力、記憶力がアップし、脳がめまぐるしい成長を遂げるといわれております。

 

これらの栄養素は、胎児や幼児のうちは体内で合成されず、胎盤や母乳を介さないと供給できません。そのため、妊娠中・授乳中だけでなく、妊娠前にもオメガ3(DHA・EPA)を充分に蓄えておくことが必要なのです。

 

DHAやEPAが多く含まれる魚は、サバイワシサンマカツオなどの青魚です。8323f56599db8f075b0ca0f0403bd268_s

 

DHAやEPAは熱によって酸化しやすいので、できるだけお刺身で食べる事がお勧めです。焼き魚にすると酸化したり、脂が落ちてしまいますので生で食べたときより2割程摂取量が減ってしまいますが、まったく食べないよりはよいので、焼きサバややサンマの塩焼きを積極的に食べましょう。

 

 

~追 記~

今回のテーマ(魚介類)から外れますが、オメガ3を有効に摂取したい場合、αリノレン酸である、亜麻仁油シソ油がお勧めです。

これらのオイルは熱に弱いので加熱料理には向きません。油っぽくなく匂いもほとんどないので、お椀によそったお味噌汁に垂らしたりサラダのドレッシング納豆に薬味と一緒に焼き魚にたらしたりしてお使い下さい。

 

私はヨーグルトに混ぜて毎朝食に食べています。

 

毎日摂取するなら、大さじ1杯~2杯が目安です。亜麻仁油やシソ油についてはいずれ詳しくお伝えします。

 

次回は、ビタミンDについてお伝えします。

 

※このブログでは、子宮や卵巣、ご主人の精子にも原因がないにも関わらず、1年以上赤ちゃんが授からない方に、妊娠しやすいカラダ作りの生活習慣を身に付けていただけるよう、古くから受け継がれている東洋医学の考え方や最新の不妊治療の考え方を、わかりやすくお伝えしていきます。

 

 

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