2017年03月10日

*妊活の為の食事療法 ~栄養学的食事療法・葉酸~

おはようございます。院長の井上です。

 

今日は、朝から気持ちのいい晴れですね。気温も暖かくなるようで過ごしやすいですが【花粉】も多く飛来していますので、花粉症の方はしっかりと防御策を取ってくださいね。

 

さて、前回は、魚介類の栄養素ついてお伝えしましたが、今回は葉酸についてです。

 

葉酸はビタミンM、ビタミンB9、プテロイルグルタミン酸とも呼ばれ、ビタミンB群のうちのひとつで、水溶性のビタミンです。葉酸は1941年にほうれん草の「葉」から発見されたそうです。

 

葉酸は細胞分裂とDNAの合成に関わり、細胞分裂のキーとなる核酸やチミンの合成に補酵素として働きます。そのため葉酸は新陳代謝細胞分裂が活発な組織で必要になるビタミンです。爆発的な細胞分裂をして急激に成長していく胎児や消化器官の粘膜,赤血球の製造などで葉酸は必要になります。

 

葉酸は、神経管欠損症(NTD)など胎児の先天性奇形の予防心臓病の予防効果肺ガン,直腸ガン,子宮頸ガン,貧血の予防,母乳の出を良くするなどに効果があります。

 

葉酸の上記の効果は、妊娠中に摂取した方がよい理由になりますが、妊活中にも葉酸は効果を発揮します。

葉酸は、子宮内膜強化子宮内の血流促進があり、着床が促され、着床後の受精卵の成長も正常となります。

 

葉酸の細胞分裂や増殖に働きかける効果は、フカフカで厚い子宮内膜の強化にも役立ちます。

フカフカで厚い子宮内膜は、受精卵を着床しやすくするだけではなく、受精卵をしっかり守って定着させてくれるので、妊娠しやすいカラダになります。

 

さらに、葉酸の造血作用(血液をつくる作用)血液サラサラ効果により、子宮内の血流も良くなります。

着床後の受精卵は、血液で運ばれる栄養や酸素で成長しますので、子宮内の血流が良くなると、受精卵の成長促進に繋がります。

また、葉酸の細胞分裂や増殖が、正常な受精卵の成長にも繋がるので、死産や障害児を防ぐこともできます。

妊娠前からぜひ摂取したい栄養素ですね。

 

葉酸の含有量が多い食材をご紹介します。

野 菜:モロヘイヤ・ブロッコリー・芽キャベツ・菜の花・ほうれん草・水菜・アスパラガス

果 物:いちご・みかん・バナナ

その他:納豆・酒粕・のりa8bdda4e51162e1afae00420ea76a5d4_s

 

葉酸含有量が多い食材はこれら以外にもたくさんあるのですが、葉酸は水溶性ビタミンの為、水や熱に弱く、吸収率も50%程度と言われていますので、調理法は蒸し料理電子レンジ加熱とし、水や熱を極力使用せずに調理できる食材であることが重要です。

 

生の葉酸含有量が多い食材が必ずしも吸収率が高いとは限りませんのでご注意下さい。

 

妊活中や妊娠中は葉酸を意識して食べて欲しいのですが、生ものは食中毒の可能性もあるので避けたいものです。食材だけでは摂取基準量を充分に摂れないことが多いので、サプリメントを併用して摂取することをお勧めします。厚生労働省もサプリメントから摂ることを推奨しています。

 

次回は、鉄分についてお伝えします。

 

※このブログでは、子宮や卵巣、ご主人の精子にも原因がないにも関わらず、1年以上赤ちゃんが授からない方に、妊娠しやすいカラダ作りの生活習慣を身に付けていただけるよう、古くから受け継がれている東洋医学の考え方や最新の不妊治療の考え方を、わかりやすくお伝えしていきます。

 

 

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