2017年06月09日

*妊活の為の食事療法 ~避けたい食材:アルコール①~

おはようございます。院長の井上です。

 

前回は、白砂糖の恐怖についてお伝えしましたが、今回はアルコールについて、

なぜアルコールが妊活に良くないのかを今回と次回に分けてお伝えします。

 

妊活中でも、若い頃からの習慣や仕事のストレス発散の為、夕食とともにアルコール(お酒)を飲んでいる方は多いかと思います。

これからの時期、仕事を終えて飲むビールは最高に美味しいと私も思います。ec3c05a268175c957e127c74ba346ea3_s

 

でも…妊活中の方!できることなら禁酒しましょう!

 

アルコールと不妊が関係していることは既にわかっていることです。でもその詳しいメカニズムは、現時点では不明です。アルコールを摂取すると妊娠に関する女性ホルモンに影響が出るからだと言われています。実際にアルコールを常時飲んでいる場合、妊娠率が低くなることはわかっています。女性が1日にアルコールを毎日2杯飲むと、飲まない人に比べ、不妊率は60%増加するとの報告があります。

 

アルコールは肝臓で分解されますが、エストロゲンの分解も肝臓でおこなわれます。通常、余分なエストロゲンは肝臓で処理されて、尿として身体の外に出されます。しかし、アルコールを摂ると肝臓ではアルコールの分解が優先されます。

 

つまり、アルコールの処理に追われている肝臓では、エストロゲンが処理できず、処理できないエストロゲンは再び血液に戻され、体内濃度が上昇します。

 

エストロゲンの代表であるエストラジオール(E2)は、婦人科の検査で必ず行いますが、標準値は、卵胞期(月経開始から排卵まで)前期:10~85 pg、卵胞期後期:50~250 pg 、排卵期:120~450 pg 、黄体期(排卵後から月経まで):10~350 pg 、閉経後: 21 pg以下 です。

 

エストロゲンの分解よりもアルコール分解が優先されると、エストラジオールが基準値よりも高くなります。

 

エストラジオールが基準値よりも高くなると、次の周期にホルモンバランスが崩れ、生理周期が大幅に乱れたり、排卵できないこともあります。その場合は自然妊娠はできません。

 

アルコールは、たとえ少量でも継続的に摂取し続けると、ホルモンの乱れを引き起こし、妊娠に関する機能に影響してしまいます。

 

では、摂取量はどのくらいがよいのか・・・例えば、毎日飲むことは妊娠の確率を低くするため、アルコールはお付き合いがある時だけにして、毎日飲むことはやめましょう。

 

飲む量も、適度な分量(グラスに1杯程度)が良いのは言うまでもありません。アルコールの摂取量が多い人ほど、妊娠する確率が低いことは研究からもわかっています。妊娠したいのでしたら、飲めるからと言って多量に飲むことは避けましょう。370143

 

もしアルコールを過剰に摂っている方は、まだ手遅れではありません今からアルコールを止めることで、妊娠する確率は徐々に回復します。

 

次回は、アルコール②をお伝えします。

 

※このブログでは、子宮や卵巣、ご主人の精子にも原因がないにも関わらず、1年以上赤ちゃんが授からない方に、妊娠しやすいカラダ作りの生活習慣を身に付けていただけるよう、古くから受け継がれている東洋医学の考え方や最新の不妊治療の考え方を、わかりやすくお伝えしていきます。

 

 

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