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はり灸治療院 美潤
*妊活の為の・・・番外編 ~ミトコンドリア~
こんにちは。院長の井上です。
前回は、鉄分についてお伝えしましたが、今回はミトコンドリアについてです。
ミトコンドリアとは、人の細胞1つあたりに数百~数千個存在していて、大きさは長さ10μm、幅0.2μmほどの小さく、円筒形のような形をしている細胞小器官と呼ばれるものです。
人間の細胞の中に存在するミトコンドリアは、様々な働きをしていますが、中でも1番重要なのは、「エネルギーを作り出す働き」です。細胞の働きはミトコンドリアの量や質によって決まるといえます。
ミトコンドリアの量の減少や質の低下の最大の原因は、「加齢」です。その他、長年の生活習慣もミトコンドリアの量の減少や質を低下させる原因になっています。長年の喫煙、偏食(特に糖質の摂りすぎ)、睡眠不足、運動不足などがあげられます。
加齢や長年の悪い生活習慣によって、ミトコンドリアの量が減り、質が低下することで老化現象が進んだり、「卵子の老化」「精子の老化」につながるのです。
それはなぜか・・・ミトコンドリアの量が減ったり、質が低下してしまうと、作られるエネルギーが減ってしまい、少ないエネルギーは、呼吸や体温調整など、生きる上でもっとも重要な部分に優先的に使われ、遺伝子の修復作業や若さを保つ機能、さらに卵子や精子のエネルギー産生などにエネルギーが使われず、老いや卵子の老化、精子の老化を招いてしまいます。
日本不妊治療学会でも、「卵子の老化とは、卵子の中にあるミトコンドリアの活動エネルギーが弱まっていること」と発表しています。
卵子や精子の老化は卵子や精子の質の低下で具体的にどのような状態になるかいうと、
*精子の運動率が悪い=受精率が低い
*卵子が成熟しない=無排卵
*採卵してもグレードが低い=受精率が低い
*受精しない
*胚分割が止まってしまう=移植できない
*着床しても胎児の発育が止まってしまう=流産してしまう
では、どうしたらミトコンドリアの量を増やし、質を高められるのか・・・
まずは、前述した生活習慣を改めること。
ミトコンドリアを増やすために良い生活習慣は、このブログのH28.9.4以降の「妊活のための~」を参照して下さい。
その他、ミトコンドリアの1番の役割はエネルギーを作り出す働きなので、体にエネルギーが必要としていることをわからせることでミトコンドリアが増えます。具体的には、
*きつめの有酸素運動
・有酸素運動に入る前に汗ばむくらいの運動(筋トレやランニングなど)をしてから始める
・空腹時に運動する
有酸素運動にこの2つを合わせることでより効果が高まります。
*プチ断食
ミトコンドリアを増やすには空腹感がもっとも効果的ということは証明されています。
*お風呂あがりに足先に水のシャワーをかける
体が冷えるとミトコンドリアがエネルギーを産生し体を温めます。
*背筋を伸ばす
背筋を伸ばすことで筋肉が活性化され、ミトコンドリアの産生を促します。
*片足立ちをする
太ももの筋肉は全身の筋肉の中で1番大きい筋肉です。片足立ちで太ももの筋肉を活性化し、ミトコンドリアを増やしましょう!
次回は、コエンザイムQ10についてお伝えします。
※このブログでは、子宮や卵巣、ご主人の精子にも原因がないにも関わらず、1年以上赤ちゃんが授からない方に、妊娠しやすいカラダ作りの生活習慣を身に付けていただけるよう、古くから受け継がれている東洋医学の考え方や最新の不妊治療の考え方を、わかりやすくお伝えしていきます。
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はり灸治療院 美潤
住所:千葉県流山市南流山4‐1‐4
KSビル1階
TEL:04-7199-3734
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*妊活の為の食事療法 ~栄養学的食事療法・鉄分~
こんにちは。院長の井上です。
昼間はだいぶ暖かくなってきましたが、朝晩は冷え込むことも多いので、体調を崩さないようにまだまだ油断できませんね。
来週20日(月)には、「妊活サポートプロジェクトWill」第1回目の講座がスタートします。
今回は、妊活に役立つアロマセラピー講座で、アロマスプレーやバスソルトなどを作ります。
妊活に素敵な香りをプラスして、もっと妊活を楽しみたい方は是非お越しください!!
さて、前回は、葉酸ついてお伝えしましたが、今回は鉄分についてです。
もともと女性は男性に比べると貧血になりやすい体質です。それは月経による出血があるから。さらに若い女性の特徴として、ダイエット目的の食事制限、日々の食生活の偏り(食事の好き嫌い)、朝食をとらない、睡眠不足が慢性化していることなどが大きな原因と考えられます。
これらの原因となる生活習慣は現在進行形でなくても、どのくらい上記の生活が長かったかによりますが、生活習慣を改めた後何年も身体に様々な悪い影響を残します。
妊娠すると赤ちゃんに栄養素をあげる過程で、どうしても鉄分が不足してしまうことになります。さらに妊娠中は赤ちゃんに血液から酸素や栄養を送っているので、赤血球の製造が追いつかず、血が薄まった状態になり、貧血になりやすいと言われています。
貧血症状は、20代後半から40代くらいまでの女性に多いのですが、不妊治療を受けている方の多くは鉄分が不足しているというデータもあります。
鉄分は妊娠中も出産後も欠かせない栄養素となるので、妊活中から不足しないように積極的に摂取しましょう!
鉄欠乏症のリスクですが、鉄分不足になると貧血症状(めまいや立ちくらみ、疲れやすいなど)になってしまうだけでなく、肌荒れ、シミ、ニキビ、口内炎、抜け毛などが起こりやすくなります。
妊活中に鉄欠乏のまま妊娠し出産に至ると、上記の症状が際立ち、とくに抜け毛と肌荒れに悩むことになります。
そしてママだけでなく赤ちゃんも栄養不足になってしまいます。妊娠中に鉄分不足になると赤ちゃんに栄養が届かず、低体重や未熟児で生まれてしまう可能性もあるのです。
妊活中に大事なことは、必要な栄養素をしっかりと摂取して、赤ちゃんが生活しやすい環境(ママになるカラダ)をしっかりと整えておくことです。
そのためには鉄分も含め、葉酸やカルシウム、亜鉛などをバランスよく摂り入れて、それぞれが不足しないように心がけましょう!
鉄分は、 レバー、赤身の肉、貝、魚、大豆、野菜、海藻等に多く含まれます。
但し、含まれている鉄の吸収率は動物性(ヘム鉄)食品のほうが高く、植物性(非ヘム鉄)食品の5倍を超えます。
次回は、ミトコンドリアについてお伝えします。
※このブログでは、子宮や卵巣、ご主人の精子にも原因がないにも関わらず、1年以上赤ちゃんが授からない方に、妊娠しやすいカラダ作りの生活習慣を身に付けていただけるよう、古くから受け継がれている東洋医学の考え方や最新の不妊治療の考え方を、わかりやすくお伝えしていきます。
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◆妊活に役立つアロマセラピー講座のお知らせ
おはようございます。スタッフの西です。
いつも当院ホームページをご覧いただきありがとうございます。
今日は、院長のブログではなく、皆さんにお知らせがあります。
当院院長が昨年末に「妊活サポートプロジェクト Will(ウィル)」という市民団体を立ち上げました。
当院の所在地である流山市を中心に、「妊活に関する勉強会」などを月に1回開催し、「妊活をしている・これから行おうと考えている方々」の精神的・身体的なサポートをしていく市民団体です。
現在、会員を募集しております。
さて、そんな「妊活サポートプロジェクト Will(ウィル)」ですが、第1回目の講座が3月20日(月)に行われます。
今回は、表題の通り、「妊活に役立つアロマセラピー講座」として、妊活中のストレス解消やタイミング法のムード作り・女性ホルモンの活性化などを目的としたアロマクラフトづくりをしていきます。
もしかしたら、普段聞けないようなお話なども院長から聞けるかもしれません・・・。
まだまだ、お席に余裕がありますので、ご興味のある方は下記「妊活サポートプロジェクト Will(ウィル)」事務局 西までご連絡下さい。
今回は、クラフトづくりになりますので、ご予約は必須です。ご予約なく、当日来られた方は残念ながらクラフト作成はご参加できませんのでお早めにご連絡ください。
ご予約の締め切りは、3月19日(日)18:00までです。
<講座の詳細>
開催日 3月20日(月)春分の日
時間 15:30~16:45
場所 南流山センター2F 和室A・B
流山市南流山3-3-1
(流山市南流山センター施設案内)
http://www.minaminagareyama-center.org/sisetuannai.html
講師 井上 美生香
(妊活サポートプロジェクトWill 代表・はり灸治療院 美潤院長)
参加費 500円(材料代)
定員 15名(要予約)
*当会の趣旨上、お子様連れでのご参加はご遠慮いただいております。
お問い合わせ先:妊活サポートプロジェクト Will事務局 西宛て
TEL:04-7199-3872
E-mail:ninkatu_will@yahoo.co.jp
流山市在住の方もそれ以外の方も是非この機会に、ご参加ください!
皆さんのご参加をお待ちしております。
スタッフ西からのお知らせでした。
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はり灸治療院 美潤
住所:千葉県流山市南流山4‐1‐4
KSビル1階
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*妊活の為の食事療法 ~栄養学的食事療法・葉酸~
おはようございます。院長の井上です。
今日は、朝から気持ちのいい晴れですね。気温も暖かくなるようで過ごしやすいですが【花粉】も多く飛来していますので、花粉症の方はしっかりと防御策を取ってくださいね。
さて、前回は、魚介類の栄養素ついてお伝えしましたが、今回は葉酸についてです。
葉酸はビタミンM、ビタミンB9、プテロイルグルタミン酸とも呼ばれ、ビタミンB群のうちのひとつで、水溶性のビタミンです。葉酸は1941年にほうれん草の「葉」から発見されたそうです。
葉酸は細胞分裂とDNAの合成に関わり、細胞分裂のキーとなる核酸やチミンの合成に補酵素として働きます。そのため葉酸は新陳代謝や細胞分裂が活発な組織で必要になるビタミンです。爆発的な細胞分裂をして急激に成長していく胎児や消化器官の粘膜,赤血球の製造などで葉酸は必要になります。
葉酸は、神経管欠損症(NTD)など胎児の先天性奇形の予防や心臓病の予防効果や肺ガン,直腸ガン,子宮頸ガン,貧血の予防,母乳の出を良くするなどに効果があります。
葉酸の上記の効果は、妊娠中に摂取した方がよい理由になりますが、妊活中にも葉酸は効果を発揮します。
葉酸は、子宮内膜強化・子宮内の血流促進があり、着床が促され、着床後の受精卵の成長も正常となります。
葉酸の細胞分裂や増殖に働きかける効果は、フカフカで厚い子宮内膜の強化にも役立ちます。
フカフカで厚い子宮内膜は、受精卵を着床しやすくするだけではなく、受精卵をしっかり守って定着させてくれるので、妊娠しやすいカラダになります。
さらに、葉酸の造血作用(血液をつくる作用)や血液サラサラ効果により、子宮内の血流も良くなります。
着床後の受精卵は、血液で運ばれる栄養や酸素で成長しますので、子宮内の血流が良くなると、受精卵の成長促進に繋がります。
また、葉酸の細胞分裂や増殖が、正常な受精卵の成長にも繋がるので、死産や障害児を防ぐこともできます。
妊娠前からぜひ摂取したい栄養素ですね。
葉酸の含有量が多い食材をご紹介します。
野 菜:モロヘイヤ・ブロッコリー・芽キャベツ・菜の花・ほうれん草・水菜・アスパラガス
果 物:いちご・みかん・バナナ
その他:納豆・酒粕・のり
葉酸含有量が多い食材はこれら以外にもたくさんあるのですが、葉酸は水溶性ビタミンの為、水や熱に弱く、吸収率も50%程度と言われていますので、調理法は『蒸し料理』や『電子レンジ加熱』とし、水や熱を極力使用せずに調理できる食材であることが重要です。
生の葉酸含有量が多い食材が必ずしも吸収率が高いとは限りませんのでご注意下さい。
妊活中や妊娠中は葉酸を意識して食べて欲しいのですが、生ものは食中毒の可能性もあるので避けたいものです。食材だけでは摂取基準量を充分に摂れないことが多いので、サプリメントを併用して摂取することをお勧めします。厚生労働省もサプリメントから摂ることを推奨しています。
次回は、鉄分についてお伝えします。
※このブログでは、子宮や卵巣、ご主人の精子にも原因がないにも関わらず、1年以上赤ちゃんが授からない方に、妊娠しやすいカラダ作りの生活習慣を身に付けていただけるよう、古くから受け継がれている東洋医学の考え方や最新の不妊治療の考え方を、わかりやすくお伝えしていきます。
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*妊活の為の食事療法 ~栄養学的食事療法・魚介類③~
おはようございます。院長の井上です。
前回は、魚介類のDHA、EPAなどの必須脂肪酸についてでしたが、今回は、魚介類に多く含まれるビタミンDについてです。
初めに卵巣年齢についてお伝えします。卵巣年齢はAMH値を検査することでわかります。
卵巣年齢とは、卵巣の中に赤ちゃんとして成長することのできる卵子が後どのくらい残っているかによって判断されます。AMH値とは、AMH(アンチミューラリアンホルモン)を測ることでわかり、その数値を各年齢に当てはめ、現時点での卵巣年齢がわかります。
一般的には卵子の数は私たちが生まれたときに決まっていて、年とともに減少します。女性の体はこの卵子がすべてなくなった時点で閉経します。
もともと持っている卵子の数やなくなる速度も個人差があり、20代でも40代くらいの卵巣年齢になることもあるそうです。
今までは、卵巣内で待機している卵胞(原始卵胞)が少なくなってくると、AMHの値が低くなりますと言われていましたが、最近の報告では、AMH値は「卵巣に残っている卵子の数」を直接反映しているわけではなく、その時使える卵子(供給されている卵子)の数(発育卵胞数)が反映すると言われています。たとえば、ピルの内服中やビタミンDが足りない場合などは一時的に低くなるとも言われています。
生活習慣を見直すことで原始卵胞数が増える訳ではありませんが、AMHは卵巣内の原始卵胞が発育する過程で分泌されるホルモンなので、AMH値が低いからといって原始卵胞が少ないとは限りません。AMH値の低い原因は2通りあって、
①本当に卵が少なくなっていて発育卵胞数が少ない
②卵子はあるのだけれども正常な発育のメカニズムが止まっているので発育卵胞数が少ない
上記のうち、②の場合は生活習慣を見直すことで妊娠できたとの報告があります。
実際にビタミンDが卵胞形成に深く関わっているということは基礎的な研究でわかっています。あるクリニックの不妊患者さんの87%がビタミンD欠乏だったそうです。ただ、卵胞発育の障害になっているのはビタミンD欠乏だけではなく、その他の栄養素も関与していると考えられます。このあたりのメカニズムは非常に複雑です。
ある生殖医療の栄養療法を積極的に取り入られている施設では、AMH低値の患者さんに食生活の改善やビタミンDをはじめビタミンB群や鉄を多く摂る(サプリメントも選択肢のひとつ)ことで発育卵胞数が増え、AMH値が上昇し、治療成績も向上したと報告されています。
ビタミンDはAMHと相関しているだけでなく、免疫に関わり着床障害や不育症にも影響していることがわかっています。
ビタミンDは食材からとり入れることもできますが、日光浴をすることで体内でつくられるビタミンです。しかし紫外線が気になり、日光に当たることを避けている女性が多いのも現状です。
ビタミンDの摂取目安は、成人女性で1日5.5μgです。毎日の食事でビタミンDを多く含む食材を意識して、卵巣年齢をアップさせましょう!
魚介類にはビタミンDが多く含まれています。特にあんこう肝、鮭、にしん、さんま、サバ、カレイ、しらす干し、イワシの丸干、ちりめんじゃこ、ウナギの蒲焼、きくらげなどに豊富に含まれています。
次回は、葉酸についてお伝えします。
※このブログでは、子宮や卵巣、ご主人の精子にも原因がないにも関わらず、1年以上赤ちゃんが授からない方に、妊娠しやすいカラダ作りの生活習慣を身に付けていただけるよう、古くから受け継がれている東洋医学の考え方や最新の不妊治療の考え方を、わかりやすくお伝えしていきます。
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はり灸治療院 美潤
住所:千葉県流山市南流山4‐1‐4
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心身ともにつらい不妊症、鍼灸院「美潤MIU」と一緒に治しませんか?
不妊治療に特化した鍼灸院「美潤MIU」は、流山市南流山にございます。今や不妊症に悩む女性 (カップル・夫婦) は6組に1組と言われている時代です。病院で治療を続けても、なかなか結果が出ないとお悩みの方は、諦めてしまう前に美潤MIUへご相談ください。
鍼灸による不妊症の治療効果は、各国の専門機関が行った研究結果として証明されつつあります。「生まれてくる子供のために、薬に頼らない不妊治療を選びたい」、「体調を整えて自然に妊娠したい」とお考えの方には美潤MIUの不妊治療がお勧めです。
本ページでは、鍼灸による不妊治療を得意としている流山市南流山の「美潤MIU」が実際に行った治療についてご案内しております。ご興味をお持ちの方や気になる点がございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。