2024年09月08日

~ピックアップ障害について~

タイミング法や人工受精で1年以上妊娠できなかったのに、体外受精にステップアップして、1度目の移植で、妊娠できる方がいらっしゃいます。

こういう方は、ピックアップ障害があり、タイミング法や人工受精では妊娠できなかった可能性が高いと思います。

もちろん、卵子や精子の質が良いご夫婦に限られます。

 

ですので、当院(はり灸治療院美潤)で鍼灸治療を週1で通って頂き、半年経ってもタイミング法や人工受精で妊娠できなかった方には、体外受精をお勧めしています。

 

では、ピックアップ障害とはどういう状態のことを指すのかご説明します。

卵巣で20㎜以上に育った卵胞の中には0.1㎜程度の卵子が成熟した状態で排卵されるのを待ちます。

脳下垂体前葉からLH(黄体形成ホルモン)の濃度が急激に上がり(=LHサージ)、排卵が促され、1番大きな卵胞の中から卵子が排出されます。

卵巣から排出された卵子は、子宮の袖のような形の「卵管采」という卵管先端にある部位が動いて卵子をキャッチし卵管に取り込まれます。

そのため、卵管が他の臓器に癒着していると卵管采は動くことができずに卵子が卵管に取り込めなくなります。

また卵巣のねじれやゆがみにより卵管采より遠い位置にあると、卵子をキャッチできないので、この場合もピックアップ障害となります。

 

精子と卵子は卵管膨大部というところで出会い授精します。

卵管采が卵子をキャッチして奥の卵管膨大部に送り込まれないと、精子と出会えず、自然妊娠または人工受精で妊娠はできません。

超音波検査で、卵巣内の卵胞チェックはできますが、実際に排卵した卵子が卵管采にキャッチされたかは確認できません。

なので、毎周期排卵しているから授精できているとはなりません。

 

卵管や卵巣の癒着や位置のねじれ、ゆがみなどは超音波検査では見つけることができません。検査するには、腹腔鏡検査が有効です。

腹腔鏡検査でしたら検査と同時に癒着をはがしたり、ねじれやゆがみを治したりすることが可能ですので、1番良い方法です。

ただし、やや大掛かりな検査・治療となりますし、保険適応にはならないので高額になります。

 

年齢的に若く(30歳代前半まで)、どうしてもタイミング法や人工受精で授かりたいご夫婦にはお勧めしますが、体外受精にステップアップすることに抵抗がないご夫婦には、体外受精にステップアップした方が早道になると思います。

 

 

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