2025年05月18日

不妊治療の用語集!初心者も安心の解説

著者: はり灸治療院 美潤

18不妊治療 用語集

 

「AMHやFSHって何の数値?」「BT5日目ってどういう意味?」「D3ってどのタイミング?」と、初診の診察室で専門用語を一度に聞かされ、理解が追いつかず不安になった方は多いのではないでしょうか。

 

不妊治療では、卵胞や排卵、胚移植、体外受精、ホルモン補充といった工程に応じて、数多くの医学的用語や略語が飛び交います。特に、子宮や卵巣、子宮内膜の状態、精子の運動率、排卵誘発剤の種類など、重要な判断が専門用語の理解にかかっている場面も少なくありません。

 

そこで本記事では、不妊治療において頻出する専門用語や略語を分かりやすく解説します。初診から採卵、胚移植、判定日までの各段階における用語を、五十音順と略語ごとに引ける用語集形式で整理し、読者の理解と安心をサポートします。

 

不妊治療で体質改善を目指す優しい鍼灸治療 – はり灸治療院 美潤

はり灸治療院 美潤は、東洋医学に基づく優しい鍼灸治療を通じて、患者様の体質改善をサポートしております。特に不妊治療に力を入れており、自然妊娠を目指す方々の心に寄り添いながら、個々の体調や生活習慣に合わせた施術を行っております。また、妊婦ケアや産後ケア、美容鍼、リンパマッサージなど、多彩なメニューをご用意し、女性の健康と美容をトータルでサポートいたします。完全個室のプライベート空間で、リラックスして施術を受けていただけます。お一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。

はり灸治療院 美潤
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住所 〒270-0163千葉県流山市南流山4‐1‐4 KSビル1階
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不妊治療の専門用語を理解することが重要な理由

初診・説明・診療中で使われる専門用語の多さと問題点

不妊治療の現場では、患者に対して専門的な略語や医療用語が日常的に使われています。たとえば、ETやBT、D3、AMH、FSH、E2、ICSIといった略語が医師の説明の中に頻繁に登場します。これらは生殖補助医療や検査、診療の流れの中でごく普通に使用される用語ですが、一般の方にとっては馴染みがなく、聞き慣れない言葉ばかりです。

 

初めて不妊クリニックを訪れた方がこれらの言葉を連続して耳にすることで、混乱や不安を感じてしまうことがあります。「診療を受けたが、結局何を言われたのかわからなかった」「自分の体が今どの段階にあるのかが理解できない」といった声も少なくありません。特に治療初期の段階では、不安と緊張が強くなっているため、専門用語の羅列は精神的なプレッシャーを助長させる一因となるのです。

 

さらに、これらの用語には数字やアルファベットが多く含まれているため、患者側がメモを取ろうとしても正確に記録できず、後から振り返ったときに内容を思い出せないケースも多くあります。たとえば、「D3でE2が高めだから次の周期では排卵誘発剤を…」と言われても、D3が何日目のことなのか、E2がどんなホルモンなのかを知らなければ、会話の内容が意味不明になってしまいます。

 

このような事態を防ぐためには、患者自身が基本的な用語をあらかじめ理解しておくことが非常に重要です。とくに、以下のような頻出略語については、簡単でもいいので意味と使われる場面を知っておくと安心です。

 

用語 正式名称 説明内容
ET 胚移植 採卵後の受精卵を子宮に戻す処置
BT 判定日から数える日数 妊娠判定のための基準となる日数
D3 月経3日目 ホルモン検査などの基準日
AMH 抗ミュラー管ホルモン 卵巣の予備能力を示す数値
FSH 卵胞刺激ホルモン 排卵を促すホルモン、卵巣機能の評価にも使う
E2 エストラジオール 卵胞の発育や内膜の厚みに関与するホルモン

 

 

完全保存版!五十音順と略語順で引ける不妊治療用語リスト

略語一覧 BT/ET/CL/D/h○/OPU/LMP/IVF/ICSI など

不妊治療の分野では、医師や看護師、培養士が日常的に使用する略語が非常に多く、それぞれが高度な医療行為や検査、ホルモンの状態などを示しています。こうした略語は診療中だけでなく、検査結果の説明や治療スケジュールの話し合い、患者自身による記録管理、さらにSNSでの情報交換にも頻出します。しかし、その多くが一般的な医学知識では把握しづらいため、事前に正しく理解しておくことで治療への不安やストレスを軽減することが可能です。

 

以下に、不妊治療で特に使用頻度の高い略語をリスト化しました。それぞれの用語については、正式名称と意味、よく使われるタイミングや場面を簡潔にまとめています。

 

略語 正式名称 意味 よく使われる場面
BT Blastocyst Transfer 胚移植後の日数カウント 妊娠判定日を計算する際に使用
ET Embryo Transfer 胚移植 移植日の記録、スケジュール確認時
CL Corpus Luteum 黄体、排卵後に形成される組織 排卵確認、黄体機能評価時
D Day 月経からの日数(D3=月経3日目) 検査時期の目安、排卵誘発剤の投与日
h○ High temperature 高温期○日目(例:h14) 基礎体温管理、妊娠の可能性予測時
OPU Ovum Pick Up 採卵 採卵スケジュールの説明時
LMP Last Menstrual Period 最終月経日 妊娠週数の計算、医療記録記載時
IVF In Vitro Fertilization 体外受精 治療法の説明、治療選択時
ICSI Intracytoplasmic Sperm Injection 顕微授精 精子の状態が原因の不妊治療時

 

とくにBTやET、Dなどは「いつが判定日か」「排卵から何日目か」「妊娠検査薬はいつ使うべきか」といった判断に直結する情報です。体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)といった治療法を選択する場面でも、略語の理解が患者の納得度を左右する要因になります。

 

五十音索引機能つき一覧 用語・簡潔な意味・使われる場面を併記

不妊治療に関する用語は略語に限らず、専門的な単語や検査項目、治療法、ホルモン名なども含まれており、数百種類におよぶこともあります。患者がこの情報を必要なときにすぐ参照できるよう、五十音順で整理された索引形式は非常に有効です。視認性と利便性を高めることで、専門知識に不慣れな方でも自分で調べ、理解することができます。

 

以下のような五十音順用語表を用意しておくと、診療の場だけでなく、家庭での記録や夫婦間の情報共有にも役立ちます。

 

用語 意味 使用シーン
AMH 卵巣の予備能力を測るホルモン 初診時、卵巣年齢の評価
E2 卵胞から分泌されるエストロゲンの一種 卵胞の成熟具合の確認
FSH 卵胞刺激ホルモン 卵巣機能の評価、排卵誘発剤投与判断
GnRH 排卵誘発剤の一種 排卵のタイミング調整時に使用
hCG 妊娠ホルモン、または排卵誘発注射 妊娠判定、黄体補充
LH 黄体化ホルモン 排卵の前兆を示すサインとして重要
P4 黄体ホルモン(プロゲステロン) 着床を助けるホルモン
TSH 甲状腺刺激ホルモン 着床率・妊娠維持の確認

 

 

不妊治療ステージごとに使われる用語

初診時:AMH/FSH/LH/内診/超音波検査/精液検査など

用語 正式名称・意味 説明・目的 使用される場面
AMH 抗ミュラー管ホルモン 卵巣予備能を測定するホルモン。数値が低いと卵子の残量が少ない可能性がある。 不妊のスクリーニング、治療法選定
FSH 卵胞刺激ホルモン 卵巣を刺激し卵胞を育てる役割。数値が高いと卵巣機能の低下が疑われる。 月経3日目のホルモン検査など
LH 黄体形成ホルモン 排卵を促すホルモン。一定の周期で上昇する。 排卵のタイミング測定
内診 腟内の視診・触診 子宮・卵巣の状態を医師が直接確認する診察。 初診時の子宮筋腫・内膜症などの確認
超音波検査 エコー検査 経膣または腹部から子宮・卵巣の大きさや卵胞の発育状況を確認。 初診・排卵時期測定・胚着床状況の確認など
精液検査 精液の量・濃度・運動率などを測定 男性側の妊孕力(妊娠させる力)を数値化する。 パートナーの同時診察で実施

 

これらの用語は、すべて妊娠までの道のりを正確に把握するために必要不可欠です。特にAMHは、自分の妊娠可能年齢を知る手がかりにもなり、治療方針に大きく影響します。また、FSHとLHの比率やバランスを見ることで、排卵障害の有無が分かることもあります。

 

用語の理解は、医師とのコミュニケーションをスムーズにするだけでなく、パートナーや家族と治療方針を共有する際にも役立ちます。初診での情報はその後の治療全体の土台になるため、見落としのないよう丁寧に向き合う必要があります。

 

採卵期:排卵誘発剤/GnRH/HMG/採卵OPU/胚培養

採卵期は、不妊治療において最も重要なステップのひとつです。排卵誘発から採卵、受精、胚の培養までがこの期間に含まれます。特に体外受精や顕微授精(IVF・ICSI)を行う場合には、適切なホルモン刺激とタイミングが成功の鍵となります。この過程では多くの専門用語が登場し、患者が混乱しやすいポイントでもあります。以下に、採卵期で頻出する用語とその意味・役割を明確に解説します。

 

用語 意味 解説 使用場面
排卵誘発剤 卵巣を刺激して卵胞の発育を促進 クロミフェン、レトロゾール、HMGなどが使われ、自然周期では排卵しにくい患者にも有効 治療開始時、月経3〜5日目から
GnRHアゴニスト/アンタゴニスト 排卵をコントロールするホルモン製剤 排卵を一定期間抑える、または誘導することで複数卵胞の成長を促し、排卵のタイミングを管理する 卵胞成熟のための注射、タイミング調整
HMG注射 閉経後ゴナドトロピン 卵巣を強く刺激して卵胞の発育を促す。FSHとLHを含む。副作用に注意が必要 高刺激法、AMHが低い方にも使用
採卵(OPU) Oocyte Pick-Up(卵子回収) 超音波ガイド下で卵巣から成熟卵を回収する医療行為。静脈麻酔下で行うことが多い 排卵誘発から約36時間後に実施
胚培養 受精卵を培養器内で育てる工程 初期胚から胚盤胞まで、数日間観察・培養する。質の高い胚を選んで移植に使う 採卵日〜移植日までの期間

 

採卵に至るまでのプロセスは、高度なホルモン管理と精密なスケジューリングが求められます。排卵誘発剤の選択には、患者の年齢、AMH値、過去の治療歴などが考慮されます。一般的に刺激法には「自然周期法」「低刺激法」「高刺激法」などがあり、それぞれ使われる薬剤や注射の回数が異なります。

 

また、GnRHアンタゴニストは近年主流となっており、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスクが少ないことから多くの施設で採用されています。ただし、排卵誘発の結果として多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方では注意深い観察が必要です。

 

採卵自体は短時間で終了しますが、術後に出血や腹痛がある場合もあり、安静が推奨されます。その後は、受精・胚培養に進みますが、ここでも用語の理解は大切です。特に「胚盤胞」「グレード(胚の質評価)」「凍結保存」といった言葉は、今後の治療ステップで頻出するため、用語と意味を把握しておくことが治療の理解を深めます。

 

治療効果や妊娠率を最大化するには、医師の指示に従って正しいスケジュールで通院し、ホルモン注射や採卵の流れをしっかりと把握することが重要です。

 

移植期〜判定日:ET/BT/ホルモン補充/黄体ホルモン/着床

不妊治療における移植期は、採卵や胚培養を経て得られた受精卵を子宮内に戻す重要なステージです。この期間に使われる専門用語は、妊娠の可能性や結果を左右する要素と深く関係しています。特に「ET(胚移植)」「BT(移植後の日数)」「ホルモン補充」「黄体ホルモン」「着床」などの用語は、患者にとって非常に重要な指標となるため、正確な理解が求められます。

 

以下は、移植期から判定日までに頻出する用語の一覧とその詳細です。

 

用語 意味 解説 使用タイミング
ET Embryo Transfer(胚移植) 採卵・培養後の受精卵を子宮内に戻す工程。新鮮胚または凍結胚を使用する。痛みは少ない 採卵の3日後(初期胚)または5〜6日後(胚盤胞)
BT 移植後の日数カウント 「BT1」は移植翌日を1日目とする数え方。BT7~BT10あたりが着床確認の時期 ETの翌日をBT1として日数をカウント
ホルモン補充 黄体機能を維持するための治療 主にエストロゲンとプロゲステロンを使用する。移植周期の子宮環境を整える ET前から判定日まで継続投与
黄体ホルモン 着床維持に不可欠なホルモン 移植後の着床・妊娠維持に作用する。経口、経膣、注射など複数の投与方法あり 採卵後〜判定日以降も継続することが多い
着床 胚が子宮内膜に付着して妊娠が成立すること BT6〜10に起こるとされるが個人差あり。着床後にhCGホルモンが検出される 判定日の尿検査・血液検査で確認

 

ET(胚移植)は、不妊治療全体のなかでも感情的な期待が高まる局面です。ETは、事前に凍結保存された受精卵を解凍して使用する「凍結胚移植」が一般的ですが、新鮮胚移植を行う施設もあります。移植にはカテーテルという細い管を用い、痛みはほとんどありません。数分で終了するため、心身の負担は小さく抑えられています。

 

BTという表現は、SNSや治療ブログ、クリニックの記録でも頻繁に登場します。「BT7でフライング陽性」「BT10で判定日」といった形で使われ、治療過程の中でも自分の進捗を客観的に把握するうえで役立ちます。カウントを間違えると検査タイミングを誤ってしまう可能性があるため、正確な日数管理が大切です。

 

ホルモン補充では、プロゲステロンを中心に経膣薬(例:ウトロゲスタン)や注射(例:プロゲデポー)などが使用されます。これらは黄体機能不全の補完として、着床率を向上させるために不可欠です。加えて、エストロゲン製剤(例:プレマリンやエストラーナテープ)で子宮内膜を厚く保つことで、着床に適した環境が整えられます。

 

着床が成功すると、血液中や尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)値が上昇します。BT7〜BT10頃に「フライング検査」を行う人も多く、敏感な妊娠検査薬を使えば陽性反応が出る可能性があります。ただし、判定日を待つことが最も確実な判断方法です。

 

判定日当日は血液検査または尿検査でhCGを測定します。陽性だった場合、妊娠が成立している可能性が高いですが、数値が低ければ化学流産や着床失敗の可能性も否定できません。その後、妊娠継続の可否を判断するために数回の検査が必要になります。

 

 

まとめ

不妊治療は高度な医療技術を伴うため、専門的な用語や略語が頻繁に使われます。特に初診や検査、採卵、胚移植といった各ステージでは、AMHやFSH、BT、ET、D数など、理解が難しい言葉が次々に登場します。これらの言葉を正確に理解することは、治療の内容を把握し、医師との意思疎通を円滑にするうえで非常に重要です。

 

実際に、国立成育医療研究センターが行った調査では、初診時に医師の説明を「分かりにくい」と感じた患者が約28パーセントにのぼったと報告されています。専門用語の理解不足は、治療に対する不安や誤解を生む原因にもなりかねません。

 

この記事では、不妊治療でよく使われる用語を、五十音順や略語別に整理し、それぞれの意味と使われる場面を具体的に解説しました。例えば、BTは「胚移植後の日数」を指し、ETは「胚移植そのもの」を示します。また、D3やD14などのD数は、月経周期におけるホルモン変化と密接に関係しており、排卵や採卵のタイミングを測る上で不可欠です。

 

専門クリニックや婦人科に通う方、またはこれから不妊治療を検討する方にとって、本記事の用語解説は確かな理解と安心感をもたらす一助となるでしょう。情報が正確であればあるほど、治療方針への納得度や精神的安定にもつながります。

 

用語を正しく知ることは、治療の第一歩です。大切な判断をするためにも、自分自身の治療内容を言葉の面からしっかり支える準備をしておきましょう。知識を持つことで、必要以上のストレスや費用のロスを回避できる可能性が高まります。

不妊治療で体質改善を目指す優しい鍼灸治療 – はり灸治療院 美潤

はり灸治療院 美潤は、東洋医学に基づく優しい鍼灸治療を通じて、患者様の体質改善をサポートしております。特に不妊治療に力を入れており、自然妊娠を目指す方々の心に寄り添いながら、個々の体調や生活習慣に合わせた施術を行っております。また、妊婦ケアや産後ケア、美容鍼、リンパマッサージなど、多彩なメニューをご用意し、女性の健康と美容をトータルでサポートいたします。完全個室のプライベート空間で、リラックスして施術を受けていただけます。お一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。

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よくある質問

Q. 不妊治療ではどのくらいの頻度で「BT」や「ET」などの略語が使われますか?初心者でも理解できますか?

A. 不妊治療では、初診時からBT(胚移植後日数)やET(胚移植)といった略語が非常に頻繁に登場し、医師との診療会話や診療記録でも一般的に使われています。とくにBTやD3などは、治療スケジュールの中核を担う日付を示すため、理解が不可欠です。

 

Q. 「h14」や「D3」「BT5」などの記号がSNSや妊活アプリで飛び交っていて意味がわかりません。どこから学ぶべきですか?

A. 妊活を進めるうえで、h14(高温期14日目)、D3(月経開始から3日目)、BT5(胚移植から5日目)などは、体温管理や排卵予測、ホルモン周期の把握に必須の用語です。本記事の不妊治療用語集では、妊娠に向けたタイミング法、子宮内膜の厚さ、黄体ホルモンの変動などを含むホルモン変化のメカニズムとあわせて、初心者でも視覚的に理解できる構成で用語を解説しています。用語に対する不安を減らすことが、治療継続のモチベーションにもつながります。

 

 

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