今日は、【頑固な腰痛】に悩んでいる患者さまのお話です。

 

長年の腰痛に悩んでいるKさま（男性・４９歳）は、整形外科や接骨院などへの受診を繰り返しておりましたが改善されず、お友達からのご紹介で当院に来られました。

今まで通っていた病院や接骨院で出された湿布薬を貼りながら、痛みに耐える毎日を送られていたそうです。

 

Kさまのお仕事はタイル屋さん（おうちのタイルや床などを貼るお仕事です）ということもあり、重たい資材を運ぶことも毎日です。また、足場の悪い環境での作業なども多いそうです。

こういった生活を毎日、何十年にも渡って過ごしているため、筋力の左右差や身体のねじれなどが見受けられました。

 

特に、背中から腰・骨盤周りの筋肉や太ももの表・裏などいろいろなところがガチガチ・・・。（汗）

 

通常のはり灸治療（経絡治療）にストレッチを追加し、「自分の身体の使い方を理解する」ということを最初の目標とし１カ月・・・。

 

痛みの出る頻度は変わりませんが、「どんな姿勢で仕事をしていたかで痛みが変わる」ということが理解でき、普段の姿勢から腰に負担をかけないようにするということを意識出来るようになりました。

 

下の写真は、意識的にまっすぐ立つようにしてはいますが、どうしても体の使い方にクセが出てしまいます。

 

 

矢印の場所は筋がぎゅ～っと寄ってしまっています。この場所も押すと痛みがありますが、この状態では、足もまっすぐ伸ばせず、反対側の足がかばうようになるので腰にも負担がかかる・・・。負のスパイラルです。

 

ちなみに、横から見るといつもこんな感じです。

 

骨盤が前傾して、お尻が後ろに出てます。

この姿勢では、腰が痛くなるのは当たり前ですね。

 

こういった、状態をはり灸治療とストレッチでこのように↓↓

 

骨盤の傾きもだいぶ取れて、キレイな重心線になってきました。

 

ここまで、まっすぐ立てるようになると、「腰痛はなくならないけど、軽い感じ」になります。

この状態を長くキープできるといいのですが、普段の生活に戻るとすぐに体が悪い姿勢に戻ってしまいます。

この段階からしばらくは、「いい状態をキープする期間を延ばす」ことを目標に、簡単自宅エクササイズにもチャレンジしていただきます。

 

その後の結果は、また後日・・・・。

 

 

 

一口に腰痛といっても原因は様々です。腰椎などの骨に原因がないときは、普段の生活の中でのクセによる様々な部位の筋疲労などが考えられます。また、内臓の疾患やストレスなども原因の一つになります。

必然的に、治療をするにも、いろんな方法でアプローチしていくことになるのですが、【身体の使い方】に原因がある場合は、１度の施術で完璧に治すということは不可能です。

しかし、自分がどのようなクセをもち、その結果、どういうことが起こって腰痛につながるのかをきちんと理解することは、健康で元気に長く生きるためには必要なことです。

長い時間をかけて築き上げられたクセを正しい使い方に修正していくということが、腰痛を治す近道だと考えます。

 

「どこに行っても治らない」「痛み止めは飲みたくない」「マッサージしてもその日だけしか効果が続かない」などでお悩みの方は是非、ご相談ください。

 

 

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Kさまご協力いただきありがとうございます。

健康でより長く元気に働けるようにこれからも頑張っていきましょう！！

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