2017年07月01日

*妊活の為の食事療法~避けたい食材:カフェインが多い飲み物①~

こんにちは。院長の井上です。

 

前回は、塩分が濃い食べ物(酒の肴など)についてお伝えしましたが、今回はカフェインが多い飲み物についてです。6e4e3296c2b0ab5e62483cb48a76a837_s

 

医薬品として使われることもあるカフェインの主な作用は、利尿作用覚醒作用、そして脳細動脈収縮作用です。

 

これらの作用により、尿量が多くなりトイレが近くなる一時的に気分が高揚し疲れや眠気を感じなくなる片頭痛が改善するなど、カラダに変化が現れます。

 

さらにコーヒーはブラジルやベトナムなどの暑い国が主な原産国なので、カラダを冷やす作用があります。

 

カフェインは覚醒作用がある為、仕事中に眠気や疲れが出て、仕事がはかどらない時などついつい飲んでしまう方は多いと思います。

この作用には中毒性があるので、毎日コーヒーを5~6杯飲まないと気が済まないとか、夕方になるとエナジードリンクを2、3本飲まないと仕事がやる気にならないとか、カフェイン中毒の方も少なくありません。

 

妊活中の方で思い当たる方は、せめてコーヒー1~2杯/日、エナジードリンクはここぞというときに1本だけ!にしましょう!

アメリカ生殖学会(ASPM)が出している報告によれば、女性が1日に5杯以上のコーヒーに相当するカフェイン量の500mgを摂取した場合、不妊の割合が45%増加することが分かっています。

 

さらにアメリカのマサチューセッツ総合病院でおこなわれた、体外受精に取り組む、男性を対象にした統計では、男性の1日のカフェイン摂取量が265mg(約コーヒー2杯分)を超えると妊娠率が大きく低下し、カフェインの摂取量が多いほど妊娠率が低くなるという結果がでました。1日のカフェイン摂取量が265mg以上の男性は、1日のカフェイン摂取量が88mg以下の男性と比べ、妊娠率は半分以下だったということです。

 

 

この結果から、男性の1日のコーヒー摂取量は、1−2杯までにとどめておくのが良いと示唆されています。カフェインの摂取量は精子の量や運動率には影響しませんが、精子の質に影響を及ぼすということです。

 

次回は、カフェインを避けて欲しい具体的な理由をお伝えします。

 

※このブログでは、子宮や卵巣、ご主人の精子にも原因がないにも関わらず、1年以上赤ちゃんが授からない方に、妊娠しやすいカラダ作りの生活習慣を身に付けていただけるよう、古くから受け継がれている東洋医学の考え方や最新の不妊治療の考え方を、わかりやすくお伝えしていきます。

 

 

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