2017年07月09日

*妊活の為の食事療法~避けたい食材:カフェインが多い飲み物②~

こんにちは。院長の井上です。

 

前回は、カフェインが妊活に与える影響についてお伝えしましたが、今回は避けて欲しい具体的な理由についてお伝えします。

 

理由その1、妊活中の方は、冷えが最大の敵になりますが、カフェインは身体を冷やすといわれています。

 

カフェインの利尿作用は、体内の水分を尿として排出させる作用ですが、水分を尿としてカラダから出すときに体温が下がります。これは、膀胱内に貯まった尿が排出されると、お腹に抱えていた湯たんぽを手離すイメージです。子宮と膀胱は近くにあるので、膀胱内に貯まった温かい尿によって子宮は温められているのに、利尿作用によって湯たんぽがなくなってしまうのですね。

「カフェインをとると生理痛が重くなる」という声がありますが、これは利尿作用によってお腹が冷えてしまうことが原因のひとつのようです。

 

理由その2、理由その1で述べた利尿作用によって、体内をめぐる水分が尿として出やすい状況となり、大量に尿が作られ、尿と一緒に体内に摂り入れた鉄分やカルシウムを排出してしまいます。鉄は妊娠するために、また妊娠を継続するために大切な栄養素の1つですので、常に不足状態になりやすい状況は避けたいものです。

 

理由その3カフェインの覚醒効果は睡眠状態を悪くし、ホルモンに悪影響を及ぼします

 

睡眠は、脳が休息することやカラダに必要なホルモン分泌にとても重要です。妊娠に必要なさまざまなホルモンも脳から分泌されるため、夜中の11:00~2:00の間に熟睡状態でいなければなりません。カフェインによって、その大事な時間に熟睡できないとホルモンバランスが崩れてしまいます。さらに、睡眠不足は心のバランスにも影響するため、イライラしてしまいがちになり、夫婦関係はもちろんのこと様々な人間関係にも影響が及んでしまいます。

 

理由その4カフェインはカルシウムや鉄分を吸収しにくくする働きがあるため、摂り方によっては貧血を悪化させてしまうこともあります。食後1~2時間はカフェインの摂取は避けた方が良いでしょう。

 

理由その5カフェインは妊娠中の流産や胎児の発育に影響するといわれています。

カフェインを大量に摂取することで流産や死産の確率が上がるほか、妊娠の影響でカフェインの代謝が遅くなります。もし妊活中、めでたく妊娠した場合、カフェインを大量に摂取する習慣があると、代謝ができない胎児にまでカフェインがめぐってしまい、悪影響が及ぶ可能性があります。

 

 

コーヒー以外にも、紅茶、緑茶、エナジードリンク、ソーダなどの飲料、またチョコレートやカカオを使用したお菓子にもカフェインは含まれています

 

1日にコーヒーの5杯も飲んでいないから大丈夫!という人でも、気がつけばカフェインを取りすぎている恐れがありますので気を付けましょう!

 

参考までにカフェイン含有量の目安をお伝えします。

 

< カフェイン含有量(100ml当たり)の目安 >

 

・コーヒー(豆から抽出した場合) 約50mg

※水出しにした場合、抽出時間にもよるがこれよりずっと少なくなる

・コーヒー(インスタント)約30

・玉 露 約160mg

・紅 茶 約30mg

・煎 茶 約20mg

モンスターエナジー 約40mg

・モンスターエナジーM3の場合 約95mg

 

妊活中の方は、コーヒーや緑茶、紅茶などカフェインが入っている飲み物を制限して、ルイボスティーに変えてみてはいかがでしょうか?17f778ec9261949d92e0e79aaf961b70_s

 

ルイボスティーには卵子の老化防止作用などもあると言われており、妊活中の方にはピッタリ!味はちょっとクセがあるかもしれませんが、慣れれば美味しく楽しめるかと思います。

 

また、香ばしい香りが特徴のたんぽぽ茶やたんぽぽコーヒーもお勧めです。血液の質を改善してくれる作用により、母乳の出が良くなる効果があります。

 

次回は、零度以下の冷たい飲食物(アイスクリームや氷入りの飲み物)についてお伝えします。

 

※このブログでは、子宮や卵巣、ご主人の精子にも原因がないにも関わらず、1年以上赤ちゃんが授からない方に、妊娠しやすいカラダ作りの生活習慣を身に付けていただけるよう、古くから受け継がれている東洋医学の考え方や最新の不妊治療の考え方を、わかりやすくお伝えしていきます。

 

 

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