2024年03月26日

~精子由来での妊娠率を高める方法~

不妊外来での治療は主に女性が通い、男性は初診の際と体外受精されている方なら採卵時の採精時のみくらいしか不妊外来には行かないのではないかと思います。

妊娠できるのは女性の特権と思えば仕方がないですが、病院通いがストレスになってしまうと、やはり自分ばかりつらい妊活をしているようで悲しい気持ちになっている女性も多いのではないでしょうか。

当院(はり灸治療院美潤)の患者さまに、妊活に対するご夫婦のお話しをお聞きすると、ご主人が妊活に協力的ですと妊娠するのが早く、非協力的ですと妊娠できるのが遅いイメージがあります。

 

精子は卵子と違って、1回の射精で1億~3億あり、その精子たちがいっせいに卵子を目指して競争し、選りすぐりの精子のみが卵子と出会うことができます。

ただ卵子がいるところまでは、精子にとってとても厳しい道のりで、最終的に卵子と出会える精子は、1億以上あったところからわずか100個前後になってしまいます。このうちのたった1つが卵子と結合します。

 

精子検査では各項目の基準値があり、そのいずれかが基準に満たない場合は、卵子のいるところに辿り着ける精子が少なくなり受精障害となります。

卵子に結合できるのは1個なのだから1個さえ辿り着ければ妊娠できるのではないかと思いますが、100個前後の精子が1個の卵子に群がり、卵子の外側にある透明帯を破る酵素を出すことで、やっと1個の精子が卵子と結合できるのです。

でもまだ受精できた訳ではありません。卵子と結合できた精子はさらに透明帯の奥にある細胞膜に侵入し、精子と卵子の核が融合して受精卵となります。

 

受精までの道のりは精子にとってつらく厳しいものです。正常な精子が多くても困難な道のりなのに、精子検査で基準値に満たない場合は男性不妊が原因で、妊娠できないことになります。妊活の際はご主人も積極的に精子検査を受け、精子の質が悪くならない努力を日々日常生活に取り入れることがパパになる早道になります。

精子の質を悪くならない為の日常生活を記します。

・ストレスを貯めない、ストレス解消を心がける

・23時には床に付き、毎日6時間以上の睡眠時間を確保する:睡眠の寝貯めはできない

・長時間自転車に乗らない

・座りっぱなしにならないように、30分に1回は立ち上がる

・通勤時間も含め、毎日30分以上歩く

・サウナや岩盤浴には入らない

・飲酒はほどほどに!(酔わない程度まで)

・禁煙!

・発熱(38°以上)すると精子は一気に悪くなり、正常に戻るまで2~3ヶ月かかるので感染症には気を付ける

たくさんありますが、ご主人も積極的に妊活に参加し、できるだけ早くパパになって下さい

 

 

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